石崎 光瑤 / Koyo Ishizaki

石崎 光瑤(1884-1947)
富山県南砺市(福光町)出身の画家。
光瑤は、明治29年、12歳で金沢に出て、琳派の画家山本光ーに師事し、琳派の古典を学び、加えて写生が大切だとして野山で自然の写生にあけくれました。入門の翌年には「光瑤」の雅号を授けられています。
19歳の明治36年、光瑤は京都で近代の日本画を拓いた竹内栖鳳に師事し、写生とともに画家の独自性を重視する姿勢を学びます。
大正元年第6回文展で初入選、同3年第8回文展で《筧》が褒状を受賞し、宮内省の買上げとなるなど注目を集めました。
その後、山岳を好んだ光瑤はヒマラヤの大連峰とインドの古蹟を訪ね、帰国した翌年の大正7年、第12回文展で《熱国妍春》が特選を受賞、翌年の第1回帝展でも《燦雨》が特選を受賞。
インドで吸収したまばゆいほどの鮮烈な色彩と生命力を表出させ、光瑤の個性が見事に開花しました。
師栖鳳の没後には石崎画塾を開いて後進の育成にあたります。帝展審査員・京都絵専教授を務めました。

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