六田 知弘 / Tomohiro Muda
日本を代表する写真家の一人である六田知弘は、「自然や宇宙との根源的なつながり」を探りながら、モノ、人物、風景、建築、道、石など様々な事象を対象に撮影し、発表しています。
レストラン「イルクリマ」の空間を静かに見守るのは、「シトーの光」シリーズからのオリジナルプリント。
12世紀、清貧を旨とし、祈りと労働の営みを目指して、森の奥深くに粗い石の聖堂を築いたシトー会修道院の光と静謐な時間をも写し出しています。
六田 知弘
1956 奈良県御所市に生まれる
1980 早稲田大学教育学部卒業
1982 ネパールヒマラヤ山中のシェルパの村に暮らして撮影。
1988 最初の個展「ひかりの素足―シェルパ」を開催。
以後、国内外で多数の展覧会を開催。「祈り」と「時」をキーワードに、仏像などの日本美術のほかヨーロッパのロマネスク美術、雲岡石窟やボロブドゥール等アジア各地の仏教遺跡など、文化財、古美術品の撮影も多く手掛けている。